デモでもデモ。



先週の土曜日、高校生を含める学生5000人が安保法案反対の為にデモ行進したとか。


ほとんどがただ何となくの一体感を感じたいがために参加したとしか思えないし、格好のイベントだったんだろな。
戦争に参加する形での国際支援がしたくないのなら、必死で勉強して付加価値の高い産業にでも従事すれば良いのに。



学生達の言い分も全くわからないわけではないけれど、デモを起こすくらいに主張をするならもう少し真面目に勉強すべき。



例えば永久中立国であるスイスが引き合いに出されていたけれど、 スイスにおける永世中立とは、国外の紛争などに加担しないと云う事で、日本の左翼政党などが主張する中立=武力の放棄とは正反対。
だから国民全てが徴兵制の対象だし、殆どの家庭に武器が保管され定期的に訓練を受ける。



つまり日本の左翼政党や団体の主張する似非平和主義では無く、スイスでは国外からの武力侵攻には国民全てが武器を手に戦う覚悟を持っていると云う事があるってこと。








今回物議を醸している集団的自衛権についても誤解が多いようだが、大前提としてこれは「権利」であって「義務」ではない。
つまり断ることもできるのだ。


 
そして集団的自衛権とは同盟国などの他国が武力攻撃を受けた際に、その被害国への攻撃が、「そのまま自国のダメージとなるような場合」に、その被害国を支援するかたちで武力の行使などを行う権利のことをいう。


つまり例えるなら米国が他国から攻撃を受けたからといって無条件で日本が出て行く訳では無いし、米国が他国に戦争を仕掛けに行くから日本も無条件で付いていくわけでもない。
ただ日本の国防の延長線上にあるだけなのだ。


「自分が戦争に行きたくないから、たとえ国防であっても他国の人が行って戦ってこい。」というのは国際社会的に見て可笑しいのもお分かり頂けるであろう。


日本が採用している現行の個別的自衛権だって日本に危機が迫れば日本人が戦うのだから、個別的自衛権とそんなに大きく変わるわけでも無い。
抑止力及び国際社会への参加というメリットもきちんとある。

そもそも自衛隊が合憲の時点で集団的自衛権違憲なのは矛盾でしかない。









上記の知識は高校時代に履修していた世界史Aと日本史Bを引用しただけで、別に小難しい専門書を読んだわけでも何でもない。

いずれも真面目に授業を受けていれば触れる機会のあるテーマであるが、今回のデモを見ていると上記の知識があるかどうかも正直怪しい人達ばかり。







デモを起こすのが悪いとは思わない。
けれどここまで大規模に回りを巻き込んでやるのならきちんと調べて勉強した上でやらないと通る主張も通らないし、対外的に見てただの恥さらしにしかならないんじゃないかな。






世間に本気で訴えたいなら、きちんと自分達の話を、主張を聞き入れて欲しいなら、勢いや規模だけじゃ駄目。

尤も、このデモもこの子達にとっては青春の一ページを埋めるためだけのただの一過性のイベントに過ぎないんだろうけど。




最後に。
戦争を放棄したからといって戦争が無くなる訳ではない。
君達高校生が宿題をやることを放棄すれば宿題そのものが無くなると思っているのと同じくらい甘い考えなんだよ。